やんばる酒造株式会社
1950年に大宜味村で田嘉里酒造所として創業。県内有数のおいしい天然水といわれる酒造所近くの山から汲み上げる中硬水を、麹造りや仕込み水、割り水などに使用しているのがこだわりのひとつ。
また、通常より長い時間をかけて発酵させ、米の旨みや成分を最大に引き出すのが特徴で、一般酒であっても蒸留後約1年間の熟成期間を経て出荷しています。2017年には株式会社に改組するのを機に、現在の社名に変更しました。
やんばる地域の地域おこしにも積極的に関わり、酒蔵ツーリズムの観光ツアー商品造成も行っています。
事業者名
やんばる酒造株式会社
所在地
沖縄県国頭郡大宜味村字田嘉里417
事業内容
酒類製造 販売
https://takazato-maruta.com/
①インバウンドに対する課題
「泡盛と長寿食で長寿の里の食文化に迫る~集落散策&ペアリング&酒造所見学ツアー造成事業」を展開。
旅先での生活や文化体験を求める欧米40~50代の夫婦層をターゲットとする一方、今後の販売促進に向けた広報、販促、情報発信コンテンツおよび販路戦略の策定が喫緊の課題。
②ハンズオン事業の専門家(ワンダートランク 高橋氏)からの解決提言
(ワンダートランク 高橋氏は、国内外の観光業界に精通し、先進的なマーケティング戦略の提案を行う専門家です。)
・年齢問わずリゾート地での地元文化体験を求める、主に50,000円以上の宿泊費を払える富裕層をターゲットとし、アクセスと立地の理想は宿泊ホテルから1時間以内が望ましい。
・高級ホテルや現地ガイドと連携し、B2Cのマーケティングコストを削減。Viator等のOTAでの掲載は現実的に難しいと考えられる。
・提供する文化体験やディナーの品質向上に加え、レンタカー利用者を対象外とするため、ホテル送迎などの高級サービスの確保には、地元高級宿泊施設との連携が不可欠。
③提言実施後の進捗状況
・訪問者にお越し頂くだけではなく、自ら前面に出た営業活動も検討中。特に、滞在先で開催予定のやんばるの魅力を届けるイベントや各種コラボ企画を通じて、遠方まで訪問せずともやんばるの良さを体験頂ける機会を検討。
・厳選された酒、料理、語り部、芸能を融合した特別な体験や、文化・芸能エンターテイメントの提供により、深い感動と独自の体験価値を創出する。
・限定期間で高価格イベントを開催し、その魅力を反映したプランを再構築、HP完成後にテストマーケティングで効果を検証する。
④評価と今後の展望
現状、集客に関しては一定の課題が認識されておりますが、ゲストの周遊を促進するプランにより、各拠点の魅力を相互に集積する仕組みが構築できれば、これまでの苦戦を打開できると確信しております。
今回のハンズオンを受け、地域全体の連携強化とターゲット層への効果的なアプローチが、今後の事業展開における成功の鍵となると実感しております。
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