星砂ガラス工房
沖縄県石垣島の星砂とガラスのハンドメイドのアクセサリーは、全て一点もの。アレルギー対応のピアスや、18Kや純チタンなどの素材などに変更可能。国際通りの店舗では、ガラスアクセサリーが数千点並び、自分だけの1つを探すのも楽しい。同ビル3階では、好きな素材を選んで自分だけのオリジナルアクセサリーを制作できる。スタッフのサポートもあるため、初心者やお子様、お年寄りまで幅広い世代で楽しめる。
事業者名
星砂ガラス工房
所在地
〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2-1-6 3F4F
事業者HP
https://www.hoshizuna-glass.com/
①インバウンドに対する課題・現状と提案
1.言語・コミュニケーション面の課題と対策
17年の営業歴を持つ当店では、アジア系観光客が主要顧客であるにも関わらず多言語対応スタッフが不在で、金属アレルギーなど重要な商品情報の多言語表記が不十分、さらに店内POPや商品写真の色褪せにより商品魅力が適切に伝わらない状況にある。
提案:金属アレルギー情報等の重要事項を多言語で明記し、QRコード活用による詳細情報アクセスの簡素化を図る。同時に商品写真・店内POPを最新画像に更新し、基本的な外国語を記載する。
2.商品・サービス提供の課題と改善策
ガラス製品の特性上、体験で制作した商品は完成まで1ヶ月要し当日持ち帰りができず、海外配送も未対応のため購入機会を逸失している。また一般的なアクセサリーとの差別化が不明確で、商品の独自性が伝わりにくい。
提案:
当日持ち帰り可能な簡易アクセサリー体験メニューを開発し、完成品販売コーナーを併設する。海外配送サービスの導入を検討し、「メイドイン沖縄」価値を前面に押し出したブランド戦略として、沖縄独自素材(星砂等)を活用した差別化と「オキナワの自然と星砂のガラスアクセサリー」をキーワードとした看板リニューアルを実施する。
3.文化的対応・マーケティングの課題と戦略
現状の課題:中国系観光客からの値引き要求に対する適切な対応方法が不明で、アジア圏で人気のSNSプラットフォーム活用が未着手のため、効果的なマーケティングができていない。
提案:
値引き交渉を中国文化におけるコミュニケーションの一環として受容し、満足顧客を口コミマーケティングに活用、小さなプレゼント戦略で印象向上を図る。デジタルマーケティングでは小紅書(RED)での商品・体験紹介、Klook・KKdayでの体験予約受付を開始し、継続的な接客フレーズ・スキルアップ研修により文化的理解を促進する。
③提言実施後の進捗状況
短期的改善成果(実施済み項目)
既存の成功事例として、200円割引クーポン配布により購入率8-9割を達成し、多言語POP・案内の基本版作成を完了、体験メニュー導入から3年で安定運営を実現している。
サービス拡充と人材育成の進展
サービス拡充計画として、当日持ち帰り可能商品の開発検討、海外配送サービスの実現可能性調査、デジタルプラットフォーム登録の準備を進行中である。スタッフ教育の進展では、接客フレーズ・スキルアップ研修の開催希望を表明し、文化的理解促進の必要性を認識、継続的な改善意識の醸成を図っている。
④評価と今後の展望
現状評価と成功要因
成功要因として、クーポン戦略により8-9割の高い購入転換率を実現し、単なる物販から体験型サービスへの進化を遂げ、17年の経営経験を活かした柔軟な対応力を保持している。改善余地としては、デジタルマーケティングの本格活用、即日満足度向上への取り組み、文化的対応力の向上が挙げられる。
段階的目標設定と成功指標
短期目標(6ヶ月以内):看板・POP・写真素材の全面更新、重要情報のQRコード化、基本接客スキルの底上げ。中期目標(1年以内):当日持ち帰り商品の開発・販売開始、小紅書・Klook等での本格的マーケティング開始、国際発送サービスの導入。長期目標(2-3年):「沖縄星砂ガラスアクセサリー」の認知度向上、一度の来店を長期的関係に発展、成功モデルの他店舗展開可能性検討。