2026.02.06

沖縄インバウンド最前線レポート!No.7 地域でつながる!インバウンド対応の成功事例

地域でつながる!インバウンド対応の成功事例


宿泊・体験・ウチナーネットワーク・DX ― 沖縄だから実現できる「沖縄の地域横断的な取り組みモデル」




沖縄のインバウンドは今、新たな段階へ進んでいます。観光客を「受け入れる」だけでなく、地域と世界が連携し、ともにイベントや体験を創り出す“共創型観光”へ。スポーツ合宿や国際交流、県人会ネットワークを活かした取り組みは、沖縄ならではの成功モデルとして注目を集めています。


スポーツ合宿がつなぐ地域連携(宿泊・交通・体験のパッケージ化)





2025年夏から秋にかけて、沖縄ではブラジル女子代表、ブラジル男子代表、フランス男子代表の3チームが相次いで合宿を実施しました。これらは単なる「練習滞在」ではありません。宿泊、送迎、練習施設、地域交流、観光体験までを一体化した“滞在型パッケージ”として設計されています。与那原町では地元小中学生による歓迎セレモニーが行われ、沖縄市では沖縄市体育館での親善試合に多くの観客が集まりました。選手と地域住民が交流するクリニックや文化体験も実施され、スポーツを軸に地域全体が一つの舞台となりました。この仕組みにより、チーム側は滞在の負担が軽減され、受入側は宿泊稼働、飲食消費、観光利用の増加を同時に実現。スポーツ合宿が地域経済を動かす新しいインバウンドモデルとして機能しています。




観光DXが広げる発信と運営の進化(予約・決済・契約の効率化)






こうした国際案件を支えているのが観光DXの活用です。親善試合ではオンラインチケット販売を導入し、国内外からスマートフォンで簡単に購入可能に。QRコード入場により当日の混雑緩和も実現しました。さらに、海外チームとの契約や調整には電子署名やオンライン契約を活用。物理的な距離や時差に左右されることなく、スピーディーな意思決定が可能となりました。多言語対応、キャッシュレス決済、デジタルチケットなどは、大規模事業者だけでなく小規模施設でも導入可能です。DXは特別な投資ではなく、「選ばれる沖縄」になるための新しいインフラと言えるでしょう。






地域一体で創る“選ばれる沖縄”(沖縄の地域横断的な取り組みモデル


の協力体制)






沖縄の強みは、単独の事業者ではなく「地域全体」で受け入れる体制にあります。県、市町村、宿泊施設、交通事業者、体験事業者、学校、住民が連携し、訪問者を地域のゲストとして迎える文化が根付いています。歓迎イベントや文化交流、子どもたちとのふれあいは、選手やスタッフにとって忘れられない思い出となり、再訪や口コミにもつながります。観光が単なる消費ではなく「人と人の交流」へと進化しているのです。


この“沖縄の地域横断的な取り組みモデル”の姿勢こそが、他地域にはない最大の競争力です。





世界のウチナーンチュとつながる沖縄発トレンド創出



さらに沖縄には、世界に広がるウチナーンチュネットワークという独自の強みがあります。ブラジルやハワイ、ペルーなどの県人会との連携により、スポーツ交流や文化イベント、ルーツツーリズムなど新しい取り組みが次々と生まれています。これらは「観光客を呼ぶ」のではなく、「つながりから人が集まる」仕組み。沖縄県は各地域と協力しながら新たなイベントや交流プログラムを創出し、世界ウチナーンチュ大会など将来の大型事業へもつなげています。

沖縄は今、トレンドを“受ける側”ではなく、“生み出す側”へと進化しているのです。


地域連携、DX、そして世界ウチナーンチュネットワーク。これらが融合することで、沖縄のインバウンドは「共創型観光」という新しいステージへ進んでいます。小さな連携の積み重ねが大きな成果を生み、世界から選ばれる地域へ。沖縄モデルは、これからの観光の未来像そのものです。